温養道モニターツアー実施報告

平成28年9月から10月にかけて、

神奈川県西地域の「いにしえのみち」を歩く

現代版湯治・2泊3日のモニターツアーを開催しました

神奈川県西地域は首都圏の近くにありながら、

森林や温泉、山海の幸など豊かな自然と食材にあふれています。

この地域ではこれらの資源を生かして、

多くの方の健康をサポートしたいという思いで、

「未病」を改善するためのプロジェクトに取り組んでいます。

このツアーは神奈川県から交付金をいただいて、

1市3町(南足柄・湯河原・真鶴・山北)の商工会が連携して企画しました。

「温養道」をキーワードに、

自然豊かな南足柄、湯河原、真鶴、山北の各地域を回遊するプランです。

無料のモニターツアーとして参加者に協力してもらい、

腸内フローラの変化や各種の健康測定、

心理テストを行って、現代版湯治を科学的に検証しました。

2泊3日「温養道」コース日程

Aコース(真鶴・山北)9月11日~13日

Bコース(湯河原・南足柄)9月25日~27日

Cコース(南足柄・湯河原)10月10日~12日

Dコース(山北・真鶴)10月23日~25日

各コース6名(Dコースのみ5名)

温泉や温泉泥(ファンゴ)の施術やアロママッサージで癒されます。

このツアーの大きな魅力は、癒しのメニューである温泉泥の施術やアロママッサージ、マッサージなどで、身体の疲れを癒してくれます。 真鶴では、足裏を手軽にマッサージ出来て、血流をアップさせる鉱石・小松石を使った足裏指圧器具の体験ができます。

温養道独自の和食薬膳料理。マクロビオティックの料理法で調理します。

このツアーのために特別にアレンジした、和食薬膳料理は、地元の食材を使い、季節の野菜を中心に彩よく調理しています。目にも身体にも優しく、素材の美味しさを感じられます。2泊3日で6食食べることで、腸内をリフレッシュ出来ます。

山や海沿いや町並みと、文化や歴史を散策、ヨガや太極拳も体験します。山北町洒水の滝や南足柄市の大雄山最乗寺、湯河原町の万葉公園や歴史・文化、真鶴町のお林や三ツ石などの自然や歴史を散策する。そして、さらにヨガや太極拳を体験し、その土地のエネルギーをチャージします。運動もできるツアーです。

実証実験のデータ

POMSの変化(ツアー前vsツアー後)

ネガティブな項目「怒りー敵意」「混乱―当惑」「抑うつー落込み」「疲労―無気力」「緊張―不安」は優位に下がり(P<0.0000,P=0.0001,P<0.0000,P=0.0011,P<0.0000)、ポジティブな項目、「活気ー活力」は優位に向上した(P=0.0027)。今回の旅行者の集団は平均的な気分状態で旅行を開始し、旅行終了時には平均以上のよい気分状態になったと考えられた。この旅行が総合的に気分状態をより良い状態にさせたと考えられた。

腸内フローラの変化

(ツアー前vsツアー後)

腸内フローラは、ツアー参加前と比較して、Clostridium 属のなかのcluster IVに分類された菌が有意(p<0.011)で増加していた。本菌は、炎症抑制作用やアレルギーを抑える働きを持つ、人体の制御性T細胞を増やすはたらきがあるとされる菌に分類されており、温養道ツアーに参加することによってアレルギー予防的な免疫力が上昇する可能性が示されたものと思われた。最新の研究では、腸内に常在するクロストリジウム属細菌が、免疫抑制に必須の細胞である制御性T細胞の産生を強力に誘導することを明らかになっている。

VASスコアの変化

(ツアー前vsツアー後)

参加者のVASスコアーはツアー参加前において軽微であったが、ツアー後には、全項目でVASスコアーの改善が認められた(特に平均の痛み)。関節痛軽減に効果が確認されているファンゴやアロママッサージ、ヨガなどを組合わたツアーの効果と考えている。

 

温養道コース別 歩数


 

               実証方法                

県内外の健康な40歳代女性23名を公募した。ツアー中6回の食事は、マクロビオティックの料理法を基本にした独自の和食薬膳料理と、朝食時に、野菜や果物と豆乳や豆乳ヨーグルトをミックスしたスムージーを提供しました。●心理検査:POMS2成人用全項目版●痛み質問票(BPI‐J)●腸内フローラ:T‐RLFPフローラNagashima法●歩数・消費カロリー・運動時間・運動強度:●腕時計型活動量計(PULSENSEPS‐600.EPSON)

               参加者の特徴              

●女性(女子限定)●年齢45.5±2.7歳(40歳~49歳)●現在健康な人(通院していない)●軽度の痛み(肩こり・腰痛・生理痛など)●BMI±(19~30)●参加者居住地:東京・埼玉・神奈川・大阪など

           まとめ           

現代版湯治・2泊3日の温養道ツアーには、参加者の心理・気分をより良い状態にし、体の痛みが改善する効果が認められた。6食の和食薬膳料理を食べることで、アレルギーを抑制的な状態にすると推測されている腸内細菌が有意に増加した。本ツアーはこころとからだの内側と外側から健康にし、未病の改善に寄与することがわかった。

(本研究は、神奈川県「県西地域活性化プロジェクト推進交付事業」の一環としておこなわれた。)

●温養道ウエブサイト

http://onyoudou.tatsumix.net/

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